絆（きずな）

目先の利益を追いかけるよりも、
周囲との絆を強める方が大事

多くの運送屋さんは、仕事量に応じて自社の車を増やしていこうと考えておられますが、当社は、仕事の量に応じて共に戦うパートナーさんを増やしてきたんです。自社での取扱量を増やせば利益を伸ばせることは承知していますが、私としては経営というのは金銭を得るよりも周囲との絆を強めるほうに意味があると考えているんです。
　例えば、パートナーさんとの連携を強めておけば、トラブルが起きた時もフォローし合えますからね。ただ、同業者同士が馴れ合いの関係を続けているだけではお客様に喜んでもらうサービスは提供できません。ですから、あくまでもお客様とのお付き合いをしていく上でのネットワークを求めているのです。そうやって独自の道を歩んでいるので、周囲からは異端児と呼ばれています（笑）
何でも対応できる「複合型」の物流会社でありたい
　ただ、大手さんのような規模を持っていないからこそ、できる限りの工夫をしなければこの時代は生き残っていけないと思うんです。ですから、カメレオンが状況によって身体の色を変えるように、当社もあらゆることに対応できる複合型の物流会社でありたいんです。その一つとして自社で配送センターを立ち上げました。そうして、運送に関する全ての事柄を網羅できる会社を目指し、スタッフ一丸となって力を尽くしているところです。
　社員一丸となるために、まずは自分自身が先頭に立ち、背中を見せることを大切にしています。一般的な上司と部下という関係ではなく、食事会を催したりプライベートな悩みにも真摯に耳を傾けるなど、仲間としての意識を大切にしています。そうして全員が理想と思える会社にすることを念頭に置き、経営にあたっています。
　今後についても利益ばかりを求める企業ではありたくない。あくまでもスタッフたちが活き活きと働き、お客様にも喜んでもらえるような存在を目指していきたいです。そしてできることなら、スタッフの子供たちにも当社で働いてもらえるような魅力ある会社にしたいですね。